イベントについて
人柄の良さやダイナミックに成長する街のエネルギー、美しい寺院やユニークな文化などで語られることが多いミャンマーは、訪れた旅人の心に深く刻まれる国です。しかし、2021年2月1日以降はSNSを通して現地から送られてくる血生臭い状況が 世界中に晒され、そのイメージは一変してしまいました。 このイベントはミャンマーの文化、音楽・映画・写真・絵画を通して人々を魅了してきたミャンマーの姿 を広く紹介しその魅力を伝えたい、微力でも何かミャンマーの為にという思いから立ち 上げました。コロナウイルス感染症と軍事クーデターによってミャンマーの文化・芸術活動の大部分が仮死状態にあります。 ヤンゴンのアートギャラリーの多くが閉鎖され、市民生活に寄り添うように成り立ってきた伝統音楽は、奏でる場所が消滅してしまいました。この状態が続けば確実にミャンマーの文化は削られて いきます。奇跡的に生き生きとした状態で受け継がれてきたユニークな文化は未来へ残すべき大切な財産です。今、何よりも優先されるべきは人の命、そして市民の生活を支える食料・医 療・生業も大切だということは、誰しもが考えている事実です。 では、文化・芸術は必要とされていないのか?2月1日以降、街中で聞こえてきた合唱や鍋叩きの音、SNS上にアップされたメッセー ジソングやグラフィックアートなどは文化・芸術が必要とされている証しだと考えられます。そして、大衆音楽の演奏や映画上映、写真展も必ず必要とされる時 が戻ってくるはずです、音楽が聞こえてこない街はどれだけ寂しいことでしょうか。日々の営みと同様に 文化・芸術活動も止めてはいけない、このイベントを企画しながらそのように考えました。

主催・株式会社ローラーズについて
弊社は音や映像の技術提供を中心に、音楽産業やイベント産業内の業務に携わっています。主に音楽録音スタジオや各種イベントでの音響技術提供、音楽・映像コンテンツの制作と販売を行っています。2013年にミャンマーとの縁に恵まれ、これまでにミャンマーの伝統音楽1000曲を記録・保存するプロジェクト「GitaYadana」に録音業務に参加、2019年に全曲の録音に成功しました。また、自社で企画・プロデュースしたミャンマーの音楽や映像作品を多数制作し、国内外から高い評価を継続的に頂いています。
About
|主催|
株式会社ローラーズ
|企画プロデュース|
井口 寛(株式会社ローラーズ)
|スタッフ|
制作・宣伝:Pwal! Pwal! Pwal!実行委員会
舞台監督:河内崇
音響:株式会社N&N、太陽俱楽部レコーディングス
照明:株式会社Ryu
収録:Small Film、波田野州平
イラスト:山口洋祐
|作品提供|
The Room:堀口昭仁
|協力|
亀山仁
落合清司 (日本ミャンマー・カルチャーセンター)、 マヘーマー(日本ミャンマー・カルチャーセンター)
|会場協力|
株式会社ワコールアートセンター
|助成|
国際交流基金アジアセンター